餌兵(じへい)を食らうこと勿れ(餌兵の判断が大切)|7月19日

餌兵(じへい)を食らうこと勿れ(餌兵の判断が大切)
本項の「餌兵勿食」も九変篇の戒めの原則の一つだ。本項と前後する「高地の敵を攻めるな、兵をうしろにする敵とは戦うな、険しい地形では留まるな、わざと逃げる敵を追ってはならない。帰路を急ぐ敵にかまうな、囲んでも逃げ道はあけておけ、死に物狂いの敵と戦うな」は、筆者の実践経験にかんがみても、心すべきことばかりだ。
さて本項の意味は、おびき出しの餌をくらうなということだ。戦国時代、新興の秀吉と家康の両雄が戦い、庶民が手に汗を握る合戦があった。小牧、長久手の合戦だ。この戦いの緒戦でエラーした池田一族は、汚名挽回のため家康の本拠岡崎を奇襲すべく、二万の兵をもって楽田の陣をでた。農民の報せでこれを知った家康の陣中では、これが餌兵か否かでもめたが、家康は餌兵あらずと判断し、出陣してこれを敗った。さすが家康だ、二万の部隊名を聞いて判断したのである。
7月19日、孫子一日一言の言葉です。
おはようございます。
これの判断は慎重にかつ大胆にというところでしょうか。
間違えば被害は甚大でしょうね。
”重要な物事が始まるまでの状況をきちんと検討し、あわゆくば操作する”
下準備がいかに大切かピンとくるためにはまずよく相手の情報を調べておくことが大事。
リーダーには窮極の判断力が求められます。
今日も一日がんばります。