約なくして和を請うは謀有るなり(相手の心のウラを読め)|8月18日
約なくして和を請うは謀有るなり(相手の心のウラを読め) 本項も軍師の口頭から敵の企みを判断する場合である。多分、彼我対峙した状況において、こちらがどういう戦術で倒そうかと考えているときに、先方から白旗 ・・・
約なくして和を請うは謀有るなり(相手の心のウラを読め) 本項も軍師の口頭から敵の企みを判断する場合である。多分、彼我対峙した状況において、こちらがどういう戦術で倒そうかと考えているときに、先方から白旗 ・・・
軍を覆し将を殺すこと、必ず五危を以てす(五危は誰にもある。常に反省が必要) 本項の「覆軍殺将、必以五危」は九変篇の最後の言葉である。この言葉のあとに「察せざるべからざるなり」と結んでいる。この察せざる ・・・
愛民は煩わさる(過ぎたるは及ばざるが如し) 本項の「愛民可煩也」も、リーダーが直さなければならない性格のひとつだ。もし敵指揮官が情にもろい性格なら、その部隊に苦労を強いるような方法、たとえば途中渡河し ・・・
忿速(ふんそく)は侮られる(上に立つ者は性格的欠点を顧みよ) 孫子が兵書としてより処世の書として読まれるのは、オペレイションズ・リサーチ・ランチェスターの法則、ブレークスルーなど現代マネージメントの金 ・・・
将に五危あり(人格者は経営に不向き) 伊藤忠を総合商社に育てた越後正一氏は「伊藤忠兵衛翁の教えの中に、経営者にとって人格者ほど危ないものはない」という教えがあったという。これは聖人君子では相手の策謀を ・・・
其の攻めざるを恃むこと無く、吾が攻むべからざる所あるを恃むなり(先を読んで思いきった手をうて) 本項の「無恃其不攻、恃吾有所不可攻也」は、備えの修養性を反復強調してのべた言葉である。孫子の趣旨は、敵が ・・・
其の来らざるえを恃むこと無し(不況が来てもよい備えをしておけ) 孫子の思想は、大坂の陣の大坂方のように、徳川勢に十重二十重と囲まれて対策を講ずるのではなく、そのような困った状況に陥らないように、あらか ・・・
諸侯を役するには業を以てす(その2)(手をつけたくなる仕事をさせよ) 本項は重要なので、さらに付言しておきたい。まず「諸侯を役するには」の意味だ。これは諸侯(封建時代に侯国に封じられた領主)を使うには ・・・