我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし、溝(こう)を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、其の必らず救う所を攻むればなり(泣き所をつけ)|5月31日
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし、溝(こう)を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、其の必らず救う所を攻むればなり(泣き所をつけ) 本項の「故我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、攻其所必救也」の意 ・・・
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし、溝(こう)を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、其の必らず救う所を攻むればなり(泣き所をつけ) 本項の「故我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、攻其所必救也」の意 ・・・
進みて御(ふせ)ぐべからざるは、その虚を衝けばなり(相手のして欲しくないことをせよ) 本項の「進而不可御者、衝其虚也」は「わが実を以て敵の虚を衝く」ことをのべた虚実の核心をつく言葉である。筆者は近江商 ・・・
孫子の兵法
微なるかな微なるかな、形無きに至る(悟りの境地に達せよ) 本項の「微乎微乎、至於無形」は、極意の境地に達する大切さをのべたものだ。この意味は、名将の戦いは神出鬼没変幻自在なので、敵はどうしたらよいかわ ・・・
攻むれば必らず取るは、其の守らざる所を攻むればなり(隙間のない地域はない) 本項の「攻而必取者、攻其所不守也」は、前日の項につづく言葉である。その意味は、攻撃して必ず奪取するというのは、敵の守備してい ・・・
千里行けども労(つか)れざるは、人無き地を行けばなり(盲点、隙間、虚は必ずある) 本項の「行千里而不労者、行於無人之地也」は、篇名の虚実そのももの行為の表現である。この意味は、千里の遠方に軍が進軍して ・・・
其の必らず趨く所に出て、其の意(おも)わざる所に趨く(敵の機先を制して意表をつけ) 本項の「出其所必趨、趨其所不意」は、これまでのべた敵を翻弄する手段を統括する言葉だ。要するに主導権をとるため敵を翻弄 ・・・
安んずれば能くこれを動かす(猶予を与えず疲れさせよ) 本項の「安能動之」も、敵を疲れさせて勢いを消す手段である。この意味は、休憩している敵をひっぱりだして疲れさせよ、ということだ。この言葉が含まれる文 ・・・
敵佚(いつ)すれば能くこれを労す(敵の勢を消させる) この「故敵佚能労之」は、二十二日のものに続く言葉である。その意味は敵がよく休養をとり気勢充実しておれば、宿営地の近くでも幾晩も不審火をだして寝かせ ・・・
能く敵人をして自ら至らしむるはこれを利すればなり(敵に利を与えて誘い撃った戦例) 本項の「能使敵人自至者、利之也」は、虚実篇のはじめにでてくる言葉である。この意味は、主導性を発揮(人を致して人に致され ・・・